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2012/12/18

不思議な縁??それとも縁がない?



 12月も半ばをすぎました。今私はLARVIKというオスロから南へ車で2時間ほど(私の運転)の港町へ私の育てた盲導犬を引き渡すために来ています。
 このLARVIKからはドイツへのフェリーが出ているので、特に夏の時期は沢山の観光客も訪れ土地ですが、私は今回始めての滞在となりました。
 地元での訓練は5日間に及ぶもので、 ユーザーの利用するルートを白杖ではなく盲導犬と一緒に歩く為の訓練、もしくは以前から盲導犬ユーザーであれば、新しい犬にルートを教え、ユーザーと犬の歩行の最終調整をするための滞在です。
 今回のユーザーは私が訓練した盲導犬を受け取るのは2度目です。1度目は私が2004年に訓練した黒ラブの女の子ボンディ、そして今回のイエローラブの男の子ローレックスです。
 盲導犬は10歳になるとリタイアします。2001年からノルウェーで働き出したので、もう初めの頃の子達はリタイアしたり、亡くなったりしているので不思議でもないのですが。。。それに他のユーザーも数人すでに私から2度目の子を受け取っています。
 今回のケースは少し変わったケースでした。最初の犬ボンディは初めのユーザーの都合で戻され、再度所長の手によって今のユーザーに引き渡された子です。当時私はドイツにいたので、私が直接引き渡すことができませんでした。
 そして今回。なんとオスロでの引き渡すための第一歩の訓練は、私が働き始めてから初めての病欠2週間為、またしても所長が変わりにコースを担当してくれました。
 2度も自分の犬を受け取ってくれるユーザーに両犬とも自分で引き渡せないのも不思議です・・・。
 ユーザーもこのことを笑いながら不思議だね~と言っていました。彼は初めの犬ボンディの仕事ぶりを話して聞かせてくれます。その上”2頭も良い子を訓練してくれてありがとう”とも有難いことに言ってくれます。
 どうかこのまま2頭目のまだまだ幼さの残るヤンチャ・ローレックス君を広い心で受け止め、一緒にパートナーシップを築いてもらいたいものです。

クリスマスも近くなりました。赤いのはクリスマスに定番のPEPPERKAKEですシナモンが効いていて美味しい。
 写真右上は訓練所にこの秋アメリカから国際盲導犬連合から派遣されてきた審査員です。彼自身もサンフランシスコで訓練士をしています。連合の会員になっている訓練所はそのメンバーである資格が訓練所にあるかどうか、4年毎に審査があり、その際は審査員として任命されたほかの国の訓練士が訪れます。
今回はアメリカからでした。因みに私の所長も審査員として他国の訓練所を訪問します。
 やはりこのようなシステムは世界の盲導犬の水準を保つためには必要ですね。審査員のサンフランシスコでの話しを聞くだけでも大変勉強になります。
 
写真。クリスマスの飾りが雑貨さんに沢山売られています。
写真、協会・この教会は家の近くにある教会のひとつ、       Paullus 教会です。
写真。買ったお花をドライにし、初めてリースを作ってみまし     た。楽しかったのでまた作ろう!と思っています。
    車のハンドルくらいの大きさです。
ヤンチャ・ローレックスの地元訓練2日目の大雪。
興奮しながらも元々の彼の素質である土地勘の良さを頼りに、雪で埋もれた歩道・車道も区別のない状況のなかで頑張っている様子です。
ユーザーの方々の苦労を改めて考えされられた1日でした。

2012年。
あっと言う間の1年でした。今年は年明けからベルゲンでの長期滞在引渡しコースから始まり、大忙しな一年でした。今年の締めは今行っているローレックス君のコースです。
これも明日火曜日で無事に終了予定。
あれ?今週金曜日にはクリスマス休みがスタートします。
去年はポーランドの友人宅で姉とともにクリスマスを過ごすことができました。
今年は友人と七面鳥を囲みながらオスロでお祝い予定です。
年末のこの時期、新しい政権へと変わる日本。まだまだ色々と問題は抱えていますが、2013年はどうなるのでしょうか・・・。良い年にしたいものです。
ではでは2013年皆さんも良いお年をお迎えくださ~い!!来年も宜しく御願いしま~す!!

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