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2012/09/19

6年振りのオランダは・・・

 今年の4月にフランスで国際盲導犬連合の会合があり、そこで日本盲導犬訓練所方々と幸い知り合う機会となった。折角なので、その中の3校をこの夏訪問させて貰った。
 日本の訓練所と一言でいっても、三者三様。犬の質、訓練の仕方、盲導犬に求める仕事の内容、細かなところではコマンド、ハーネスの長さ形までが違った。とても面白い発見だった。
 まだ日本で警察犬の訓練士をしながら、盲導犬のことを知りたい、と思い当時2箇所の盲導犬訓練所を訪れた。あの時は全く盲導犬の訓練についての知識もなく、ただ漠然と見学させて貰ったけど、今はさすがにあの時とは違う。
 新しい自分の視点で見た日本の訓練の現状は色々良い刺激になり、自分のノルウェー&オランダで培った技術と知識をどういかせるのか?新たに考える良い機会となった。
 ノルウェーは私の見習い期間も含め長い間働かせて貰っている、だがオランダは1年。
 そこで急にオランダKNGFの訓練についてもう一度自分なりに”おさらい”してみたくなった。働いていたのは6年前、人間の記憶力は乏しい、っていうか私の記憶はすごく大雑把だ。
  もう一度オランダだ~と思い立ち、その当時の同僚で今も
仲良しのBRITに訓練所訪問の旨をつたえると、とても快くWOW!WELCOM!と言ってくれた。 そこで即所長に休みの許可、夏休みの一週間は大きい。でもこのオランダの訓練所で始まったプロジェクト”自閉症の子にわたす犬”の訓練を一緒に勉強してくることで、許可が下りた。
なので今回は盲導犬+自閉症用犬(?)の見学となった。あ!プラス、もう一人の同僚がKNGFをやめ、 介助犬の訓練所で働いている、とのこと。ここも予定に入れることにした。
 6年ぶりのオランダ。働いていたあの頃は仕事におわれ、生活のリズム、環境に慣れることに精一杯で周りが見えていなかった。引っ越した後もオランダに関する一般の記憶がほとんぞゼロ。。。。
 出発前に急に不安になったものの、行ってしまえばなんとかなる!と自分に発破を掛けて行ってみた。
 
さ~6年ぶりのオランダ!それが意外に新鮮で楽しいではないか!なんとなく記憶も戻ってきた。何より嬉しかったのは昔の同僚が暖かく迎えてくれたこと、皆6年前だとは思わず、3年?4年?という感じだ。当時とてもお世話になった経理担当のアンドレーとも再会し、すっごく嬉しかった。あ~幸せ~という感じ。働いているときのストレスは一度出てしまえばこっちのもの。今回は気楽に見学し、同僚との話もやたらと弾む!
 その上、目的だった盲導犬+自閉症+介助犬たちの訓練も見れた。簡単に言えば勉強になった。盲導犬の訓練は客観的に見ることができ、今でこそわかるあの当時の自分の疑問。自閉症は犬という大きなクッションをつかい、親と子のコミュニケーション、家族の絆をつくりあげる素晴らしさ。介助犬は盲導犬とは違い、個々の障害にあわせて訓練するし、ユーザーが目がみれる、犬を監視できる、と言う点が障害を助ける犬を訓練する、ということでは同じでも、目的により訓練の仕方も違う。
 とにかく、今回の旅は私の過去を振り返り、そしてまた自分やって来たことが正しかったし、一生懸命やって来たじゃない~と言う証明となった。
 ので、結論!行って良かった!オランダから6年。その間一度も戻りたいとも思わず来たけど、きっと私がこうやって今回の用に客観的に自分をみつめるのに、それだけの時間が必要だったのではないか?と思っている。チャンスは自分で掴む物、待っていても努力なしではつかめない。しかも”時期”と言うものもあると思う。どんなに望んでも適わない時は、それが時期でもなくその時の自分には正しい選択でもないのかもしれない。。。
 最後になったけど、今回の訪問でとてもお世話になった親友のBRIT!
彼女はとてもおおらかで 自由人で、私が四角四面でも笑ってくれる素敵な人。彼女のお陰で今回の旅も楽しくできた。
 友人と言うのは大切で、人との縁とは面白い。これからも変わらなく私達の友情が続くことを願っている。
 
右下のシェパードの写真はもう一人の仲の良い同僚の愛犬、”オールド・ジャーマンシェパード”です。
普通のシェパードとは少しちがい、長毛がスタンダードで腰が下がっていない、しかも動きものんびりしている。
昔我が家にいた愛犬パトラとそっくり!可愛い。
将来この犬種をオランダから買いたいな~&飼いたいな~。



KNGFの近くにある有名な風車。良く観光客が訪れます。
中には一般の家族が住んでいるとの事です。



















 介助犬の訓練所で。